私は国公立志望の文系コースの高校生で、東京学芸大学に学校推薦型選抜の受験形態で合格し、進学しました。私の体験から少しでも高校生活や大学受験に役立つように伝えたいことを記述しました。
まず1、2年生のうちからしておくべきことは英単語を覚えることです。TOP→PASSの中3の時に使用している単語の語呂合わせ(ハイレベル英単語テストの練習用教材です)でも、速読英単語やターゲットなど自分に合った単語帳で英単語を覚えて答えられるようにしましょう。その上で長文に少しでも慣れておくべきです。
なぜなら英語という科目はほぼすべての国公立大学、GMARCHや早慶などといった人気私立大学で、文系・理系、また共通テスト利用入試や一般入試問わず英語の受験を必須としているからです。
英語外部試験スコア利用入学試験がある私立も数多くあり中学校と同様に余裕があれば英検を受けておくべきだと考えます。志望理由及び活動報告書にて記載することも可能ですし何より、大学受験の内容には準1級レベルの単語も数多く出題されるため、英単語の意味が分からず悩んでしまうという事態を少しでも回避することが出来ます。
大学の問題は何より文章量が多いです。大学の過去問を時間を気にせず解き切って、時間をかけて内容理解できるよう精読していました。時間内というのは後からでも良いです。どの教科にも言えることですが演習はやりっぱなしにせず復習し、問題集を解いて少しでも抜けを無くしていく作業も大事だと思います。
たくさん模試を受けて判定に落ち込むことだってたくさんあるでしょう。悪い判定は気にせず、どちらかというと同じ学部学科の相対的な得点の表を見て自分が何処にいるか確認しておく方が良いと思います。
模試は本番と形式が違ったり、問題との相性もあるので「自分の頭の中で抜けていたところを見つけられた!」と思って、間違えた問題を復習して力にしていきましょう。
受験校に合わせての勉強というと、私は日本史の論述を二次試験で使うつもりだったため、高校での放課後講座にて論述問題を他の生徒と共に資料集や教科書を用いて調べながら文章を組み立てていました。そこで友達と互いに添削、先生に助言を貰うことで対策していました。
私大の受験のため、国公立のものだけでなく私大の現代文や英文の問題もよく解いていました。国公立と私立では問題の答え方に違いが出てくるためどちらも解いて焦らないようにしていました。高校では、たくさんの問題集や赤本が図書室や自習室にあったり、卒業生が教えに来てくれたりしているためどんどん活用しましょう。私は面接の練習や助言を貰ったり、大学の問題形式を調べるなどで利用しました。
次に定期テストと内申の重要性です。高校では中学校と比べようもないほど明確に勉強量と課題の量が増加します。
文系の国語では「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「古典探究」等など1つの分野にいくつもの科目が編成されています。授業はひたすらインプットを行う授業があるほど覚えることが膨大です。そのため予習復習を前提としており数多くの課題の提出があります。
私の高校では1、2時間で終わる量でないものもあるため、家や自習室で辞書やプリントを見ながら行い、必ず提出していました。コツコツ行わないと間に合わず補習や小テストで痛い目を見ます。その課題や小テストは平常点として内申に響き、そしてその内申は大学受験にも響きます。
確かに高校受験の下積み(TOP→PASSで行ってきた英単語や古典単語)は高校生活そして大学受験にも非常に役立ちます。
しかし「テストで点を取れば巻き返せる!」という考えでは詰めが甘いです。中学校と同じ感覚で90点が取れると思わないでください。中学校のテストでは過去問が出回っていたりもしましたが、高校ではテスト範囲は広いし、初めて習うものでも大学受験でそのまま使用する問題であったりします。
特に中学校とは異なり、3年生だけの内申ではなく高校三年間の内申であることに要注意です。
私が進学した高校は共通テストや一般入試で大学受験する人が多いですが、大学附属の高校や推薦選抜を視野に入れている人はその評定一つで進学できる選択肢の幅が変わっていきます。
例えば私の進学した大学のとあるコースの今年の推薦要件の1つには「調査書の全体の学習成績の状況が4.3以上の者」てあることが条件にあります。自身の選択肢を狭めない為にも日頃から、そしてテストでしっかり得点しておきましょう。
最後に勉強は危機感を持つことが本当に大切です。平日でも5、6時間勉強している人がたくさんいます。私はモチベーションとメンタルが不安定なタイプで焦りと不安で頑張れていました。
次は就職や資格取得試験で苦悩するんだろうなと思うけれど、その先にはきっと高校生活で私が新たな友達と楽しめたのと同様に、自分が掴み取った素敵な未来が待っているに違いありません。どんな結果でもやってきたことは無駄にはなりません。目標に向かって進んでいきましょう。