それは
『覚える』と言うことがどういうことなのかを理解する脳ミソに育っていないから。
ではそれはなぜか?
基本的に中1生は小学校の時に「何かを覚える」という経験が無い小学7年生だ。
テストの場面でも、
小学校では『覚えてテストに臨む』という経験をすることがほぼありません。
小学生はテストの時間、ただ『この時間はテストというナゾの紙を渡されてその問題を解けば良いんだな』と思うだけ、あまり意識せずにその時間を過ごす。
そしてそのまま6年間を過ごしてしまった・・・
これは非常に大きな機会損失。
「テストベンキョウ、何それ?」というレベルに洗脳されている状態。
そんな状態だから、中学に行っていきなりテスト勉強なんてできるわけない。
まさに「小学7年生」。そこからいち早く抜け出すことができるか・・・
中1という学年は「中学1年生」と「小学7年生」が混在している学年なのだ。
これ、5年生くらいでも既にそうなってしまっています・・・
今から数分後に漢字テストや英単語テストが行われる状況でもボーーっとしている小学生。
毎年、目の前で起こっている光景。。。
「テスト前には今日のテストを確認するんだよ!」
そう伝える。
そうしたら彼ら5年生はどうするか?
出題する物をボーーっと眺めるだけで、そこに思考は働いていない、、、
5年間小学校に通っても、勉強の仕方なんて身につかない・・・
恐ろしいと思いません????
でもこれが当たり前。
「テスト前に準備する」「答えを隠して勉強する」なんて教わっていないから当然の行動。
だから矯正していくところからスタートしないといけない状況。
頭に、身体に染みついた物を矯正するのは非常に大変。
何度も伝えてきた6年生でも油断したらしなくなる・・・
テスト前でも本能のままやりたいことをやろうとするので。
さらに大きな問題として
勉強したものを『定着』させる経験が無い。
よって語句や公式を覚える場面でも、
簡単に脳から消えていくにようにできあがってしまっている…
中1になって突然「膨大な量を覚えろ」と言われる。
でも、勉強のことについて少ない量でも覚えた経験が無い・・・
頭に入れたつもりでも「あれ、なんだっけ?」となる。
インプット、アウトプットの両方とも未経験ではこれも当然。
脳から簡単に消えていっているという感覚も無い。
覚えることがどういうことかも分かっていないので。
小学校の6年間でできあがってしまっている考え方を、
中学生になったからと言って、たった数ヶ月で改善できるわけが無い。
『6年間』という長さをもう一度よ~~く考えて見た方が良い。
しかも正しいことを最初から教わっていない状態・・・
だから定期テストで得点が取れない。
人間は誰でも経験が無いことはできません。
保護者の方がお子さんの勉強について
このことを軽んじているのでは無いかと物凄く感じます。
中学の定期テストで得点が取れていない原因は、
それまでの土台作りを怠ったことにあるのです。
小6までに『個』がある程度完成してしまっているので、
中学に入ってからの矯正は本当に大変です。
それが分かっているので、TOP→PASSでは小学生コースで中学生になるための土台をしっかり築き上げることを行っている。
上記のようなことが起こってダメになってしまう・・・
「キミたちはそうなるな!」という意識付けも、小学生に毎回のように行っている。
保護者の皆様、早めに動きましょう!!
『義務教育』というのはあくまで必要最低限のことしか教えていません。
小学校の教科書と中学校の教科書では大きな段差があります。
この段差を緩やかにさせてあげるのは学校の役目ではなく、ご家庭の役目なのです。
教科書や指導要領の要求しているレベルはまさにこんなイメージです。