以前の新規面談で出たお話。
中学受験勉強を経験した子たちについて。
結果的に一貫校に進んだ子たちも
公立中に進んだ子たちも
燃え尽き症候群が発症する。
以前その時にある保護者の方と私も知っている知り合いのお子さんとの話題となり、
「受験で疲れたのか勉強している時の目が死んでいますので最初から心配していた」
「うちの子も似たような所があります。小6の時とも全然違う」
というお話になった。
一貫校に進学した同級生も大勢の子は勉強していないことだろう。
「だって、受験勉強に耐えたんだから」というのが本人たちの気持ちだろう。
でも復習などせずに公立中学校より大変な勉強に適応できているのだろうか。
中学生、高校生と寧ろ大事なのはこれからなのに「燃え尽き症候群」となる…
原因は必要以上に勉強させるからだろう。
それでは、仮に近隣公立中に進学することになっても(特に都立中がダメだった子たち)、通っていた塾にそのまま続けて通う気が起きないのも当然か。
高校受験でリベンジなんて本人たちにはそんな気持ちも無いし、中学3年間その気持ちを維持できるわけもないよね。
正直なところ「大人のカジュアルな感覚で、特に都立中受検とかに手を出してはいけない」と思っている。
大勢の普通の子は都立中受検には向いていない。少し勉強ができるかなくらいでは厳しい世界だ。
都立中の受検は私立受験ほど受験勉強なくて済む??
いやいや何を言っているのだか。
中学受験の世界で偏差値65近くある学校なんて生半可な気持ちで合格できる学校じゃないんですけど。
合格可能性50%偏差値で両国は56、高校受験ならば学年上位3%くらいにいないとダメなレベルだね。
小石川は合格可能性50%で64かよ、秀才レベルの争い。
両国クラスでも才能溢れた子、特定の分野だけでも良いので勉強することが大好きでないとその学校には通えないレベルだ。
塾だけの勉強では合格するためにはとても時間が足りないのはもちろん、塾に通うままでに、
如何に世界を広げておくか、
都会っ子が苦手な自然体験をしておくか、
多くの場所に行っておくか、
知らないことを減らしておくか が必要になる。
5年生とかになっていきなり「周りの空気に流されて都立受検」では話にならない。
それならば高校受験に向けて、英語などしっかりとした勉強を始めるべきだ。
ときどき「中学受験が終われば楽になる、12歳のうちに受験を終わらせたい」と勘違いしている保護者の方もいるけれど、
受験が終わって私立の一貫校に進学すれば、更に大変な道が待っているし、
更に塾に必死にお世話にならないと息子さん勉強しませんよ。
気がついたら高校受験組に追い越されている、、、
世の中検索すればそういう10代の「深海魚」情報もたくさん出てくる。
スポーツの道に進む、その学校でしかない部活に熱中したいなど素晴らしい理由で一貫校に行く子以外は、勉強好きでもなければ中学受験には向いていない。
「中学で内申が取りにくいだろうから」だけで受験勉強を決めるのもよろしくない。
所詮、勉強の世界は18歳で終わる。
その後の長い人生、活躍するために必要なのは内申点を取りやすい青年たちだから。
中学に入ってからも塾通いをすることを親子共々理解しているならば、中学受験するのは問題無いけれど
「受験が終われば親としても楽になる」くらいでしか考えていないのであれば情報を集めて考え直した方が良い。
都立中受検ではそういう例が多くて、その後上手くいっていないように感じるので要注意。