【公式サイト】江戸川区船堀[都立上位高校受験専門]進学塾TOP→PASS  「君の志望校へ突破す!」

塾名は「トッパス」とお読み下さい♫ 江戸川区船堀にある都立上位高校受験専門塾です!!都立自校作成問題校や小松川・城東・竹早・三田高校などに進学して、高校でも上位の成績に入るような学習をすることを目標として指導しています!小学生は入塾テストがあります。中学生は定期考査の成績による入塾基準があります。入塾審査が不要の各種オンライン講座も低料金で受講可能!zoomを利用した『リアルタイムオンライン授業』でご家庭から受講することも可能です。

🌸高校受験体験記17。

2024年度の高校受験生の保護者様から届いた『受験体験記』です。

 

息子の高校受験はけっして平坦な道のりではありませんでした。オトナとコドモのはざまを行き来する14歳の少年は、中学3年生になったからといってすぐに受験勉強にシフトチェンジできるほど成熟してはいなかったのです。

夏休み中盤、それまで部活に打ち込んでいた息子は引退と同時にいわゆる“部活ロス”に陥り、「自分はなんのために勉強しているのかわからない」と言い出し、夏期講習へ行くのをいやがりました。毎日のように遅刻し、簡単な小テストにすらまともに取り組まないありさまで、塾長にもあきれられました。

 

そんな息子も高校見学には興味津々でした。夏休み中には都立私立を含め、炎天下のなかを6校ほど回ったでしょうか。同じ都立高校でも学校によってかなりカラーがちがいます。息子は校則などの緩い自由な校風の学校に惹かれたようで、生き生きと活動する高校生たちの姿に刺激を受けていました。

 

そして2学期に入り、進路希望調査票にとりあえず第4志望まで書くことにしました。第1志望は自校作成の都立高校、第2志望は地元の都立高校、第3志望はキリスト教系の私立高校、第4志望は併願優遇のある私立高校です。この頃になると、模試の結果が現実味を帯びてきます。成績表が返ってくるたびに一喜一憂し、難関校である第1志望の高校がD判定だったのを受けて、「もう地元の都立高校でいい。そこなら入れるから」を半ばやけっぱちになっていました。

そこで、息子ともう一度じっくり話し合ってみることにしました。すると、意外なことに、第1志望の都立高校と同じくらい第3志望の私立高校が気に入っていると言うのです。私立高校は多額の学費がかかることを気にして言い出せなかったようです。

そこで親としては子供には好きな学校に進んでほしいと思っていることや都民は授業料が無償化になることを伝え、悔いのない受験をするためにはどうしたらいいかを再度考えてみることにしました。そして息子の出した答えは……たとえ実力的に厳しくても第1志望の都立高校をあきらめないというものでした。

 

何事にもマイペースでぎりぎりにならないと行動に移せない息子ですが、ようやく迷いが吹っ切れたようです。ですが、ときはすでに12月末。都立本番まであと2ヶ月しかありません。親としては「もう少し早くはじめていれば……」などと思ってしまうものですが、後ろを振り返っていてもしかたありません。ここまできたら全力で子供をサポートしていくしかないのです。

息子は塾から帰ってきてからも眠気と闘いながら勉強していました。受験生の中には1月に入ると学校を休んで勉強に打ち込むお子さんがいますが、息子は学校には行きたいと言って、重い体を引きずるようにして通っていました。ときどき疲労が蓄積して体調を崩し、休んでしまうこともありましたが、残り少ない中学校生活を満喫できたのはよかったのではないかと思います。短期間で学力もぐんと伸びたようで、過去問の出来も悪くなく、これからなんとかなるかも、と希望も見えてきました。

 

そして併願優遇の私立高校の受験が終わり、いよいよ第2志望の私立高校の受験を迎えました。延納願の出せる第2回一般入試は定員30名、倍率6倍超という狭き門でしたが、見事合格しました。ここで合格を勝ち取ったことで自信がつき、都立入試への活力となったのはまちがいありません。

それから数日後の都立本番も落ち着いて問題に取り組むことができたようです。受験後は苦手な数学で大失敗したことをきちんと受け止めて、自分に何が足りないかを冷静に分析できるようになっていました。

 

結局、都立高校は不合格でした。親子でパソコンの前に座って不合格の通知を受け取りました。わたしは隣にいる息子の顔をおそるおそる見て、はっとしました。とてもすがすがしい表情をしていたからです。もちろん息子の中には「数学は失敗したけれど、ほかは悪くなかった。もしかしたらいけるかも」という期待はあったでしょう。それでも落ちたと知って、嘆き悲しむことはなかったのです。

 

今回の受験を通して実感したことは、「妥協しなくてよかった」、そのひと言につきます。安全圏の高校を狙うことは受験の戦略としては正しいことですし、各家庭によって事情はさまざまなので、すべての受験生に当てはまるとは思いません。ですが、当たって砕けろとはまさにこのことで、今回の経験は不合格だったからこそ大きな意味があると思っています。悔しい気持ちはあるけれど、一ミリの後悔もない。息子の顔はそう語っていました。

 

これから受験を迎えるご家庭にはぜひはやめに学校見学に行かれることをおすすめします。先にも述べましたが、都立私立問わず、各学校には独自のカラーがあり、情報誌や先生の話からは伝わってこない雰囲気のようなものを子供は敏感に感じ取るようです

わが家は夏休み中に立て続けに学校見学をしましたが、やはり回れる数には限度があり、あとになってから、「あの都立高校も見学しておけばよかった」、「そんな私立高校があるとは知らなかった」と思うことがありました。ですから、中2から申し込んでみるといいかもしれません。

 

最後に、TOP→PASS生の先生方、いつも息子に寄り添って叱咤激励してくださりありがとうございました。ときに親よりも塾長の言葉のほうが息子の心に響くことがあったようです。先生方の支えや苦楽を共にした仲間がいなければ、きっと途中で投げ出していたことでしょう。

そんな息子はいつかTOP→PASSで後輩に教えてみたい、などと言っておりますが、彼なりになんらかの形で恩を返したいと思っているのかもしれません。

3年間本当にお世話になりました。